初ポルシェには早く納車可能な在庫車を購入するのがおすすめ!というのは私の揺るがない意見だ。
とはいうものの、在庫車として購入するのに適した車種・グレードというものがある。
本記事では在庫車購入がおすすめできる車種とそうでもない車種の違いを説明していく。
在庫車購入おすすめ度 ★★★★★
マカン・マカンS・カイエン・カイエンS
マカンとカイエンのベースグレードもしくはSは在庫車購入が超オススメだ。
その理由はズバリ、在庫車の台数が多いから。
マカンやカイエンのエントリーグレードは、販売台数が圧倒的に多い。
よく売れる。だから、在庫は多く置いてある。
また、ポルシェのSUVモデルは、価格帯や使い勝手の面で、ベンツやBMW、アウディといったライバルメーカーと競合する。
- マカンを買いたいけれど、値段的にアウディにしようかな?
- ベンツを買うつもりだったけど、奮発してカイエンにしようかな?
と言う具合に悩んでいる段階の方が、
「ポルシェは納期、早くて半年でーす!1年くらいかかるかもねー!」
なんて言われたら、ポルシェを買うっていう選択肢がなくなってしまう。
ポルシェも販売台数を伸ばすため、マカンやカイエンといったSUVモデルは他社と戦えるように在庫を持っておくという戦略もあるのだ。
人気のホワイト・ブラック系のボディカラーは特に在庫車の台数も多い。
夫がマカンSを買った時には「ボディカラー:ホワイト、シートカラー:ブラック」と指定して、即納車可能な在庫車は3台もあった。
3台の中から好きなオプションの組み合わせを選ぶことができた。
在庫車購入おすすめ度 ★★★☆☆
マカン・カイエン GTS/Turbo以上のグレード
同じマカンやカイエンでも、GTSやターボといったハイグレードになってくると、在庫車の数はガクッと減ってしまう。
ハイグレード車種は値段も高く、販売台数が少ない。
このレベルのグレードを買う層は、「走り方」「乗り方」に対する趣向が定まっている人が多い。
さらに言えば、ポルシェを知り尽くしている人が多い。初ポルシェというよりもすでにポルシェを乗り続けている人が多くなり、付けたいオプションも決まっていたりする。
そうなるとポルシェ側としても在庫車を持つメリットが薄くなってくるので、必然的に在庫車の数は少なくなってくるらしい。
パナメーラ
まず、パナメーラは価格帯がマカンより数段階上。カイエンよりも高い。
そして、グレードやらエグゼクティブやら種類が多すぎる。
会社役員とかには人気な車種なので、全く在庫車を持ち合わせていないというわけではない。
だが、そこまで多くはないらしい。
値段も高く、種類も多い。「売りさばく」タイプの車種ではないので、在庫車の数はそこそこだ。
在庫車購入おすすめ度 ★★☆☆☆
911・718
911と718ボクスター、718ケイマンのスポーツカー車種は在庫車での購入はおすすめできない。
というか、そもそも在庫車がほとんどないらしい。
その理由はスポーツカーを購入する層は、「こだわり」が強いから。
スポーツカーになるとボディカラーも白黒といった無難カラーより、レッド・イエロー・グリーン系など有彩色を希望する人も多くなる。
走りに対するこだわりも強くなり、そのタイプは多岐にわたる。
ポルシェ側としても、なかなか「売れる在庫車」を用意しておくのが難しいのだ。
さらに、今年は新型コロナウィルスの影響でドイツの工場が一時休業した。
その影響で在庫車の供給も止まった。
しかし、その間も911や718を購入する層は少なからずいたらしい。
もともと少なかった在庫車も売れてしまい、供給が追いつかない今の時点では在庫車は文字どおり「ほとんどない」状態なのだという。
在庫車の確認はポルシェセンターへ
ポルシェの在庫車の状況は日々、刻一刻と動く。
どこかのポルシェセンターでいつどの瞬間に売れるかわからない。
だから、在庫車の確認は電話等の問い合わせでははっきりと教えてくれないことが多いだろう。
希望車種の在庫状況を知りたかったら、まずはポルシェセンターに行って「その時にある在庫車」を聞いてみよう。
「その時にある在庫車」も次の週には売れてしまっているかもしれない。
でも、次の週には「新しい在庫車」が追加されているかもしれない。ただし今はコロナの影響で入荷はちょっとローペースだろうけど。
良いタイミングでお気に入りのポルシェに出会えたら、それはきっと「買い」です!!