「男性に乗ってほしいクルマは国産車」という回答が9割を占める。
世間一般の女性にとって、高級車に良いイメージはないらしい。
本サイトを訪れてくださっている男性にとって「ええええ!?なんでー!??」かもしれない。
でも私にはわかる。
なぜなら私自身が、高級車に抵抗があった女性の一人だからだ。
高級車の良さが微塵もわからなかった。
でも、ポルシェに乗っている今、その印象はガラッと変わった。
ポルシェってすごい。カッコイイ。買う価値大いにあり。
本当にそう思っている。
その心境の変化をもたらした要因を振り返ってみる。
Contents
クルマに興味のない女性は高級車の価値を知らない
高級車=お金の無駄遣いのイメージ
「クルマなんて軽自動車でいいじゃん。軽は税金も安いよ。」
以前、私が夫に対して実際に言っていた言葉だ。
クルマは目的地まで人を輸送するための手段。
輸送能力さえ担保されていれば、そこにブランド価値はいらないと思っていた。
高級車を買ったら、買うだけで高いし、重いからその分税金も高いし、ガソリンもハイオクだし、お金がもったいない!
お金はちゃんと貯金しようよ。
これが以前の私の考え。
高級車に乗る人はこわい
時速200キロも300キロも出るって言っても、実際にはそんなにスピード必要ないでしょう。
スピード出したら乗ってる方も怖い。
余計なスピード出して飛ばす人って性格悪そう。
どれも私が本気で思っていた。
高級車は見栄っ張り
高級車に乗る人って、自己顕示欲が高そう。
成金みたいで恥ずかしい。
そう、他人の目が気になるのだ。
インスタにきれいな写真をあげている人を「承認欲求のかたまり」「インスタ蠅」などという言葉で揶揄する。目立つ人をディスる。
日本人の特性かもしれない。
みんなと一緒が落ち着く。
目立ってはいけない。
出る杭は打たれる。だから出ない理論。
良さがわからないのは知らないから
高級車オーナーの皆さま、先入観と偏見による暴言の数々、大変失礼いたしました。
要するに、高級車を毛嫌いするのは、よく知らないから。
教えてくれる人がいなければ、自分から調べる女性はほとんどいない。
そして、世間が作った「お金持ち=不健全」のようなイメージに冒され、高級車を敬遠するようになるのだ。
今だからわかる高級車の価値
私も、別に高級車なんて乗りたくないと何気なく避けていた。
知る必要のない世界のクルマだと思っていた。
でも、夫が突然ポルシェを買うと言い出して、当時は渋々許可を出した。
その後、実際その性能の高さを実感すると、「乗ってよかった」と思うし、「みんなにも乗ってほしい!」と心から思う。
まさに180°逆転。
アンチポルシェから、ポルシェホリックへ。(爆)
(注)全てマカンに乗った実体験から来る個人的な話なので、これからの文章の中で「高級車」と言っているのはほぼイコールで「ポルシェ」「マカン」を指すと思っていただけるとよさそうです。
無駄遣いではなく、資産管理の一つ
クルマは買って、10年くらい乗って、終わり。(終わりとは、ほぼゼロ円で売るか、廃車か)
これが一般的なクルマの買い方の代表格だろう。
でも、高級車の場合はそうではない。
資産価値が高いため、売る時に結構な値段が付く。
買うときは高いけど、一方で値落ち率が低い。
もちろん値落ち率が大きくなってしまう高級外車もあるようだけど、少なくともポルシェの車種はどれも値落ち率の低さという点では確たる地位を築いている。
だから、投資、資産運用という視点で高級車を見ることができる。
どうにかすれば儲かる(買った時より売る時の値が上がる)というものではないので、投資という表現が正しいかどうかはわからないが、少なくとも高級車は安定した資産価値がある。
価値のある高級車は、それだけの実力を兼ね備えている。高級車の価格はブランド価値だけではないのだ。
(実力については後述の「輸送能力」でもう少し詳しく説明する。)
お金の使い方は人それぞれ。
食事に行く、女性にプレゼントを贈る、貯めておく。
高級レストランでの食事は食べたらなくなるし、ジュエリーは地金の価値が変動しやすいし、盗まれたり紛失したりするリスクも高い。
現金を貯金・預金として口座にもっておくだけではあまり世の経済に貢献しない。
だったらまとめてクルマにお金をかけるって、結構いい選択だと思う。
高級車は「買って終わり」ではない。楽しみながら持てる資産なのだ。
無理な借金をして返済不能に陥り自己破産してしまっては困るが、それだけの経済力がある人が高級車を買うことを頭ごなしに批判する理由はないと思う。
輸送能力は快適性と安全性も重要
輸送能力は「移動できる距離」だと思っていた。
たとえば、家族旅行。伊豆に家族4人でクルマで行こうと思ったら、高級車じゃなくても軽自動車でも行くことができる。
乗車定員は同じ4人。
だから軽自動車と高級車の輸送能力は同じ!
果たして、それは本当だろうか。
高速道路の追い越し車線を軽自動車が走っていると夫がよく言う。
「細いタイヤであんなに飛ばさなくてもいいのになぁ。」
タイヤの幅なんて意識したことがなかった。たしかに、軽自動車やコンパクトカーのタイヤは細い。一方で、高級車のタイヤは太い。
細いタイヤでスピードを出す軽自動車を見てみると、たしかに不安な印象はある。
横風受けたら吹き飛ばされそう。雨の日はスリップしそう。
タイヤが細く安定性に欠け、クルマ自体の重さも軽いから。
先日、実家の軽自動車に乗る機会があったが、そこで普段乗り慣れているマカンとの違いを体感した。
まず、軽自動車はドアが軽い。
ドアが薄い。
軽すぎて勢い余って思い切り開けてしまいそうになる。
人が乗るとクルマが揺れる。
14キロの子どもが乗っても揺れるから、私が太っているからではない。(爆)
ドアを閉めても、密閉感がない。
走り出すとフワフワしたアルミの箱に乗っているような気分。
ブレーキをかけてもギュギューッと押し込まないと白線で止まれない気がする。
、、、えーと、なんか不安。
その不安感は、日頃マカンに乗り慣れているからかもしれない。
一方のマカンは、ドアは重い。
そしてひとたび車内に入ると外とは完全に遮断されたような感覚。
気密感あり、静寂感あり。
かたーい鉄の塊の中に閉じ込められたような。
ボディはとにかく頑丈なのだろう。
その分、車重も重い。
人が乗っても揺れない。
走り出すと、左右に揺られる感じは一切なく、ビターッと走ってくれる安定感。
業界随一の試験をクリアしているだけポルシェのブレーキ性能には言うまでもなし。
総じて、マカンは安心感が強い。
この安心感をクルマ的用語で「剛性」というのだろう。乗っていて「剛性」なんてわかるの?と思っていたが、わかる。ぶっちゃけ全然違う。
軽自動車はまぎれもなくいいクルマ。コスパ最高で使い勝手が良い。でも、高速道路や山道に向いているかと言うとそれはNoだろう。
一定の安全性試験は軽自動車もクリアしているとはいえ、やはり万が一の時に「強い」のはどちらかは一目瞭然だろう。
また、アクセルをめいっぱい踏まないと加速しないクルマよりも、余裕で80km/hまで加速してくれる高級車の方が走りが安定するのも自明だ。
クルマ自体に余裕があり、その安定感ゆえスピードを感じさせない。
高速道路上での
「え!?もう100キロも出てるの!?60キロくらいかと思った。」はよくある会話。
道中のドライブも楽しむためには、体感できる安定性、安全性の高さは、輸送能力の大きなファクターだろう。
その差は乗り比べれば歴然。
格安の軽自動車と高級車の間に輸送能力の差がないわけがないのだ。
メディア先行のイメージは意図的に作られたもの?
高級車が事故を起こすと、 “ポルシェが事故!” “フェラーリが追突!!”なんてニュースになる。
「へぇーまたそんなけったいなクルマに乗って、危ないわねぇ~」という世論を呼び起こす。
しかし、よく考えてみる。
日本のクルマの事故件数は年間38万件。(2019年/交通事故総合分析センターによる。)
1日あたり1,000件以上の事故が起こっている計算になる。
1,000件もあればそのクルマのメーカー、車種は千差万別だろう。
なのに数少ないはずの高級車が事故を起こすとなぜかわざわざニュースになる。
メディアというのはそういうもの。とにかく話題になればいい。だから、目立つ内容のことを目立たせて報道する。メディアが世論を煽っている。
実際に私にも、「高級車=こわい」というイメージがついてしまっていた。
でも、実際はどうだろう。
ポルシェセンターでそんなに柄の悪いポルシェオーナーは見たことがない。
むしろ、余裕がある紳士的な「普通の」人が多い印象。
そりゃそうだろう、お金を持っているということは、ほとんどの場合その人の努力の成果だ。お金を稼ぐって簡単なことじゃない。その努力を知らずして、勝手に偏見の目に晒されるのっておかしくないか?
世の中、「金持ち=不健全」ではないと思う。
純粋にクルマが好きで、クルマに夢を持っている
高級車に乗っている人の多くは運転を楽しんでいる。
クルマが好きな人の特徴
- クルマのいろはを理解している。
- クルマに詳しいからこそ運転もうまい。
- クルマの性能を楽しんでいる。
- それゆえ、その価値の高さもわかっている。
運転を全くしない私のような女性にはクルマを運転する楽しさは理解できない。
でも、私の場合は夫を見ていてわかる。
夫は、ポルシェの話をするとき、目がキラキラしていて、楽しそうだ。
夫は、私が夫の話を聞いている時、「なんでそんなに興味なさそうなの?」というが、そんなことはない。話はしっかり聞いている。今となってはポルシェのブログを書いているくらいポルシェのことは大好きだし興味はある。
ただ、夫のレベルまでクルマに対する知識や情熱を持っていないのだ。
夫は、クルマが心の底から好きで、クルマに憧れを持ち、愛車とのカーライフを常に夢見ているように見える。
そういう男性は多いのだと思う。
クルマは文明の利器だ。産業発達の象徴だ。
最先端の技術が搭載されたクルマは、気分をわくわくさせてくれるものであってしかるべき。
だから、「高級車に乗りたい。」
その心の中にあるのは見栄でも虚栄でもない。
少年のような純粋な気持ちだろう。
私の場合、これらの価値はポルシェに乗って体験することができた。
我が家の場合は夫があきらめずに延々と解説するもんだから、なんとなくポルシェはイイクルマなんだろうな、と思うことはできていた。
(普通は妻が興味なさそうにしてたらあまり話さなくなるでしょう。うちの夫は違う。伝わるまでプレゼンして何としても私をそっちの世界に連れ込もうとする。爆)
でも、「目的地にたどり着けさえすればクルマの役割は終わり」だと思っている昔の私のような女性には、高級車の価値は理解されにくい。
高級車購入を妻/彼女に反対されたときは
まずは女性の特性を理解しよう
「そうじゃないよ」「なんでわからないの?」と女性の不安な気持ちを否定すると、間違いなくシャッターを閉められる。
そして週末の女子会のネタ(≒悪口大会)にされる。爆
だから、「価値が理解できない女性の気持ち」もまずは理解してほしい。
知らないから理解できなくて当然なのだ。
知らないなら調べて、は無理。興味ないから。
女性に理論武装はだめ。「そんなのわかんなーい」と言われて終わる。
説得の際には「快適なクルマで楽しいドライブを。」「もしものときに命を守るクルマの強さ」など感情を揺さぶるエピソードを。
不安をひとつひとつ解決しよう
貯金できる金額が減るのでは?
⇒ ちゃんと計算して、「毎月最低〇万円は貯蓄に回すよ。そうすれば〇年後には○○万円貯められるよ。」
スピード狂にならない??
⇒ 「飛ばすどころか、安全で快適な運転ができて、ドライブが楽しくなるよ。」
本当に必要???
⇒ あとは自分のクルマへの熱意を伝えるのみ。
一緒にディーラーへ行くのもよし
ディーラーへ行くとプロの営業マンがクルマのすばらしさを解説してくれる。
専門家に話を聞くと、夫から聞くより説得力があったりする。なぜか、そういうもの。身内よりも他人に言われた方が人は心が動く。(悲)
高級車のディーラーって綺麗だし、接客も親切だし、子どもにも優しい。高級レストランに行くような高揚感を体験できると思う。
その体験が「高級車の世界も悪くないかもな」と思わせてくれる。
高級車を毛嫌いする女性の心の中には、漠然とした不安や不信感がある。
その気持ちを丁寧にケアできる男性こそ!高級車を手にするにふさわしい!!
何を偉そうに(爆)
私の場合の話。
ポルシェを買うと決めてから数週間で契約を決めたときの夫を思い返す。
私の不安をケアしていたかというと、たしかに家族のことを気遣ってくれていたし、たくさん意見も聞いてくれた。でも、その先は一点を見つめていた。(私が何と言おうと買うことを決めていたように思う。)
夫の意志を止める気にはなれなかった。
本当に生き生きしていたから。
そんなに好きなら応援してあげたいなと思えるだけの情熱を感じたから。
結局のところ、一番大切なのは買いたい気持ちの「本気度」なのかもしれない。