ポルシェは時折、「新型」とか「モデルチェンジ」という発表をする。
最近では、8月下旬に新型パナメーラの発売があった。
ポルシェには、911、718ボクスター、718ケイマン、マカン、カイエン、パナメーラ、そしてタイカンの全7車種がある。
この車種ごとのモデルチェンジの発表は、実はかなり規則的に行われているのだ。
本記事では、モデルチェンジ周期の規則と例外について書いていく。
ポルシェを知っている方には当たり前の情報だけど、まだポルシェを勉強し始めたばかりの人にぜひ読んでほしい!
Contents
フルモデルチェンジとマイナーチェンジが交互に
モデルチェンジには、フルモデルチェンジとマイナーチェンジの2種類がある。
フルモデルチェンジとは
見た目も性能も大きく変更となるモデルチェンジがフルモデルチェンジ。
911の中には最新型番は992型で、ひとつ前のモデルは991型と呼ばれる。
フルモデルチェンジとはまさにこの型番が変更になるタイミングだ。
992型は2018年に発表された。
911の直近のフルモデルチェンジは2018年ということだ。
(写真はMotor-Fan.jpより)
マイナーチェンジとは
マイナーチェンジとは、見た目の変化は少なく、一部分のパーツ変更や性能アップなどに限定的な変更がされるモデルチェンジのこと。
型番は変わらず、マイナーチェンジの前後では前期型、後期型という感じで呼び分けられる。
991の場合、2011年に前期型が発表され、2015年に後期型が発表された。
2015年のマイナーチェンジでは、自然吸気エンジンからターボエンジンに変わった。(これって結構大きな変更な気もするけど、このときはマイナーチェンジ扱いだったのね。)
モデルチェンジは基本的には4年周期
フルモデルチェンジとマイナーチェンジは交互に行われる。
その間隔は4年周期。
フルモデルチェンジがされた4年後にマイナーチェンジがされ、さらに4年後にフルモデルチェンジがされる。
たとえば、2009年に初めて発売されたパナメーラ(970型)は、2013年にマイナーチェンジがされた。
2016年にフルモデルチェンジがされ型番が971型となった。
そして、先日、2020年8月にマイナーチェンジが発表された。
2009年がパナメーラ970前期型、2013年からパナメーラ970後期型、2016年からパナメーラ971前期型、2020年からパナメーラ971後期型ということになる。
きっちり4年ではないものの、ほぼ4年周期でモデルチェンジが行われていることがわかる。
971になって格段にカッコよくなったなぁ!
こういうのがあるから、モデルチェンジってすごく楽しみ!!
プレス発表と納車開始には数ヵ月から1年ほどの時差があるので、2020年発表の971後期型は実質的には2021年モデルから出回ることになる。
4年周期には例外もある
モデルチェンジは基本的には4年周期でフルモデルチェンジとマイナーチェンジが実施されている。
しかし、中には例外もいくつかある。
マイナーチェンジがなかった例
ボクスターの例を見てみよう。
ボクスターの現行モデルは2016年に発表された982型だが、ひとつ前の981型が発表されたのは2012年だ。
たしかに4年周期なのだが、マイナーチェンジをせずにフルモデルチェンジされた。
通常であればマイナーチェンジを挟んで8年間発売されるはずだが、981型は4年で終了したということに。
2016年、982型へのフルモデルチェンジと同時に、「ボクスター」という車種名が「718ボクスター」に変更になった。
背景にはいろいろとブランディングやマーケティングの戦略がありそう。
このボクスター981型は4年間しか出回らなかったという希少性に加え、自然吸気エンジン最後のボクスターであるということもあって、ツウなポルシェオーナーには非常に人気なモデルとなっている。中古車相場もなかなか下がらないらしい。
マイナーチェンジが2回続く例!?
最近、マカンに関する気になる噂がある。
マカンは2014年に初めて発売され、その後2018年マイナーチェンジが発表された。
次は4年後の2022年にフルモデルチェンジがされるのでは?と思われていた。
そして、次のマカンはEVつまり電気自動車になるという情報が有力だった。
しかし、つい先日、次のマカンのスパイフォトが流出した。
それを見てみると、次のマカンはフルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジかもしれないという情報だ。
2回もマイナーチェンジが続くなんて、ポルシェの周期からは逸脱している。
これはマカンlover達にとってはかなり衝撃的な情報!!!
マカン、どうなっちゃうの!!?
では次のマカンはどんなマカンになるのか?またスパイフォトを交えてみていこうと思っている。