突然ですが、あなたにとってクルマはどんな存在ですか?
私は以前はこのように考えていた。
クルマはどこかへ出かける際の移動手段の一つであり、道具である。道具というとちょっと軽すぎる気がして、もうちょっと大切な存在。だって、高いもん!
でも、ポルシェを買ってからは「大切な存在」という部分の重みが増した感じがする。
大切さは単に値段に比例するわけではなく、クルマという存在を一言で表すなら、「クルマは家族の一員」という方がしっくりくるようになった。
ポルシェも、家族。
先日、このブログを見た夫に、「ブログのタイトルはLove Porsche, love Familyだけど、最近は全然ファミリーの記事ないね。」と言われた。
一瞬ハッとした私。
たしかに、以前はマカンで子育てが快適!とか、ベビーポルシェの話とか、ファミリー感満載の記事を書いていたけど、最近は子どもはほとんど登場せずクルマ中心の記事ばかりになっている。
ブログのタイトル、付け間違ったか?と思いかけたが、いやいや違うんだ!
Love Porsche, love Familyというタイトルには、「ポルシェも家族。」という意味を込めていたのを思い出した。
クルマを家族だと思うなんて変だ!と思う人もいるだろうが、私がなぜポルシェも家族の一員だと感じるようになったのかを今一度考え直してみた。
クルマは、大切な時間を過ごす仲間
家族でどこかに出かけるときには、9割以上の割合でクルマででかける私たち家族。
電車や新幹線という手段は滅多に利用しない。
みんなでクルマに乗って移動し、目的地で楽しんだ後には、またクルマで自宅に戻る。
重要なのが、移動の時間も、おでかけの一部だということ。
小学生の時に言われた「遠足は、おうちに着くまでが遠足です。」という言葉のとおり。
クルマの中という3密空間では、同乗者と一緒に密な時間を過ごすことになる。
家にいる時は家事に追われて仕事に追われている私だけど、クルマの中ですることといえば夫や子どもとの会話だけだ。
とにかく会話に集中できる空間。
たわいのない話もするし、結構深い話もする。おでかけに関して「着いたら〇〇しようね!」「〇〇が楽しかったね!」「また行こうね!」と盛り上がる。
会話に集中できるのは、クルマという密な空間のおかげ。
移動の時間も含めておでかけであり、おでかけの思い出はクルマと共にある。
クルマは、そんな風に貴重な時間を一緒に過ごしている仲間のような存在なのだ。
クルマは、どんな時も守りたくなる恋人
クルマを大切にする人は多い。
ポルシェオーナーの皆さんは、特に大切にしていらっしゃることだろう。
夫もクルマに傷が付かないように細心の注意を払ってクルマを取り扱っている。
私が肩掛けのバッグを持っていると、「擦れるから近づくな!」と口うるさく言ってくる。
ドアを開けるときも、「絶対壁にぶつけるなよ!ほら!抑えてるから早く乗って!」と注意してくる。
私とクルマとどっちが大切なんだろうか・・・と疑問に思うが、夫はクルマの方が大事なのかもしれない(爆)
夫は「yumiが擦り傷をしても数日で治る。でもマカンが傷ついたらそれは一生直らない。」とも言う。
マカンだって修理すれば直るだろうが、修理というのはお金も時間もかかる。何より、塗装を直したところで完全な元どおりにはならないと考えているらしい。
恋人のように、時には恋人以上に、守りたいと思う存在なのだろう。
クルマは、自分を高めてくれる存在
クルマは安い買い物ではない。
ポルシェに限らず、ほとんどのクルマは100万円以上の値段がするし、買うときには誰もが真剣に考えて決断をするだろう。
どんなクルマを選ぶかというのは、人生において結構重要な選択となる。
よほど予算等の制約がない限り、好みではないクルマを買う人はあまりいないだろう。
クルマは自分自身のセンスや趣味趣向を表す。
ポルシェの場合は、欲しいけど高くて手が届かないと言う人も多いだろう。
でも、努力の結果、いざ憧れのポルシェを頑張って買うと、自分がより高いポジションに行けた感覚になるはずだ。
ポルシェの場合は、高いだけ、見た目がよいだけ、ただ単にブランドを着飾るだけではない。
価格相応の走りの性能だったり安定感だったり安全性だったりといった実用性が備わっている。
そういった実用性を体験し、楽しむことで、新しい世界を知ることができる。
自分自身のライフスタイルを演出してくれるのがクルマなのだ。
クルマはステップアップのきっかけ
クルマはいつか買い替えの時が来る。
下取りに出すか、廃車にするかという時、家族のような存在だったから寂しさもある。
でも、乗り替えは別れではなく、ステップアップだと思う。
新しい世界を体験させてくれたクルマと別れ、さらなる別の世界を見せてくれるクルマに乗り替える。
我が家にとってのマカンは、「ポルシェ」という新しい世界を教えてくれた。
次はボクスターに乗りたい!パナメーラに乗りたい!タイカンに乗りたい!と夢が広がった。
上には上の世界があり、もっといろんなクルマに乗りたいと思わせてくれたのがマカンだった。
そして、夫婦の会話も広がった。
クルマに興味がなかった私がポルシェのことを大好きになったし、新モデルの情報やニュースがあったときには夫婦で熱心に調べて情報共有している。
我が家では1日1回はポルシェの話をする。1回どころか、一日中ポルシェの話しかしないこともある。
マカンが我が家に与えた変化はものすごく大きい。
マカンのおかげで、クルマも家族のように大切な存在だな、と思うようになった。
気づけば、マカンは家族の会話の中心にいる。
クルマも家族の一員という考えは間違っていないと思っている。