「ポルシェってどんな人が乗っているの?」
「やっぱりすごいお金持ちの人なんでしょう?」
私は以前はただ漠然とそんな風に思っていた。
夫がマカンを買うまではポルシェの値段も全く知らず、どれもウン千万円する高級外車だと思っていた。
だから、「ポルシェを買う人ってお金持ちな人!ポルシェなんて庶民の私には到底縁がない!」くらいに思っていたけど、今わかったのは実際そうとも限らないようだ。
Contents
ポルシェを買う方法とは
ポルシェっていくらするの?
買うためにはまず値段を知ること。当たり前だが車種によって金額は異なる。
今、ポルシェで買える5車種の本体価格を安い順に並べてみる。
718ケイマン | 約693万円〜 | スポーツカー(2人乗り) |
マカン | 約712万円〜 | SUV(5人乗り) |
718ボクスター | 約732万円〜 | スポーツカー(2人乗り)*オープン |
カイエン | 約1,031万円〜 | SUV(5人乗り) |
パナメーラ | 約1,232万円〜 | サルーン(4~5人乗り) |
911カレラ | 約1,398万円〜 | スポーツカー(2+2人乗り) |
ポルシェの代表である911はさすがの金額。ここにグレードやらオプションやらが乗ってくると、乗り出し価格はゆうに2,000万円を超えることが多いだろう。
これをみると、2,000万円って家買えるじゃんって思うのが普通の感覚ではないだろうか。
ポルシェを買う適正年収とは?
クルマの価格は、年収の半分くらいの金額に抑えるのがよいと言われている。
年収400万円なら200万円くらいのコンパクトカーか。
年収1,000万円なら500万円くらいのミニバンやSUVが買えそう。
え、じゃあ2,000万円するポルシェ911なんて、年収4,000万円必要!?
年収4,000万円が稼げる仕事って何だろう。サマリーマンや公務員じゃ難しそうだ。
芸能人とか、会社経営とか?
よし!どんな人がポルシェオーナーなのか調べてみよう!
ネット上でブログやSNSをチェックすると、911を複数台保有している人や大きなビルトインガレージを持っている人がずらずら出てくる。
この人たち、一体クルマだけでいくらの資産になるのだろうか。何の仕事をしているのだろうか。
実態はさっぱりわからないが、サラリーマンの平社員ではないことは確実そうだ。
うーん、やっぱりポルシェは庶民のクルマではなく、クルマを複数台保有できるような富裕層のメーカーなのだろうか。
いや、そんなことはない。
普通はクルマは一家に一台。何台もクルマを持っている人は少数派だろう。
ポルシェの販売台数ではマカンがトップ、次点がカイエン。
実用性が高く価格も比較的低めのマカンやカイエンを一家の一台に選んでいる人は少なくないはず。
インターネット上では、すごい人が目立っているだけ。
では、マカンやカイエンを買う人ってどれくらいの収入があるのだろうか?
ポルシェを買うためのファイナンシャルプラン
サラリーマンでもポルシェは買える
最も手を出しやすいポルシェは「マカン」一択だろう。
718ケイマンの方が価格は安いが、完全な2人乗り。後部座席もないスポーツカー。
やっぱりスポーツカーのケイマンよりはSUVのマカンの方が実用性が高い。
では、マカンは年収いくらあれば買えるのか?
マカンは712万円からということは、マカンを買うなら年収1500万円必要!?
「うちは年収1,500万円ないからポルシェは諦めるわ。」
と早々に決めつけるのはちょっと待った!
意外と払えなくないかもしれない。計算してみて欲しい。
年収5~600万円くらいの人を想定してみよう。都内の30代サラリーマンだったらまぁ普通の範囲だろうと思う。
年収500万円ずつ、夫婦合計で世帯年収1,000万円の家庭を想定しよう。
うちのマカンは新車でパワーローンを組んで、支払いは月々約10万円だ。これを年収1,000万円の世帯が払っていけるのか。
月の収入は手取りで一人35万円ほどとして、二人で70万円。
ざっくりだけど、
- 家賃20万円
- 水道光熱通信費5万円
- 食費10万円
- その他10万円
とすると、25万円残る。ざっくりすぎる(爆)
マカンには月10万円払うと、月15万円貯蓄に回せる。年間180万円貯蓄できる。
ほら、結構余裕がある感じ。
これだけざっくりで払えるんだから、多少切り詰めればもう少し年収が足りなくても払えるのでは?
つまり、普通の家庭でもマカンは買える。
これでも「うーーん、でもなぁ」と思う人は、おそらくクルマに興味がない人。
そこまでクルマが好きではない人はポルシェを買う必要ないからね。
さらに!中古車ならもっと安い。
現在、中古車ならマカンは400万円くらいからある。
ポルシェにも認定中古車「Porsche Approved」というのがあり、中古車でも正規ディーラーから購入することもできる。
認定中古車でも残価型ローンは使える。新車から一度ガクッと値落ちしているので、次に手放すときも値落ち率が少なくて済む。そして、中古車はその場に現車があるので、新車に比べて納期が早い。
中古車はコスパ最強。
中古車バンザイ!!
中古車なら月々の支払いも新車より少なくて済むのは確実。
もっともっと、ポルシェに手が届きそうに感じてくる。
新卒社員や大学生でも買える!?
夫がよく言う。
夫「新卒社員でも、大学生でも、買えるポルシェはある。」
私「ええ!?無理でしょ!?」
夫「むしろ大学生の方が身軽で、自分と彼女だけ乗れればいいんだからボクスターとか買ったらいいのに。」
中古車市場を調べてみる。
例えば、ボクスター。
現行モデルは718ボクスター(型式982)だが、型式を遡っていくと981, 987, 986・・・とたくさんのボクスターがある。
986や初期の987を中古車検索サイトで調べてみると、たしかに、150万円くらいからある。
これを分割で買うなら、年収300万円のアルバイトでも新卒社員でも買えないこともない。
「若いうちからローンなんて。」「無理しない方がいいよ。」
というのが世論の大半かもしれないが、若いからこそチャレンジが必要という考え方もある。
夫は言う。
「型落ちのポルシェでも十分に楽しいはず。若いからこそ、走りの楽しみを感じてほしい。」
夫はこんな風に説明してくれた。
その経験からさらに乗りたいクルマ、憧れのクルマが増えていくのだという。
上の世界を知らないと、さらに上の世界は想像することもできない。
多少背伸びしてでも、上の世界に飛び込んでみる勇気をもってほしいのだ。
若いうちからクルマの楽しさを知ることで、人生のモチベーションになる。
こんな世知辛い世の中だからこそ、若者には自分で自分の目指す道を切り開いて欲しいというわけ。
結局は何にお金をかけるのか
後半ちょっと話が逸れたが(笑)、ポルシェを買えるかどうかは、結局のところ、いくら稼いでいるかよりも、自分のお金を何に使うかによるということ。
新車のパナメーラには手が届かなくても、車種や年式を選ばなければ買えるポルシェはある。
お金の使い方は人それぞれ。
車に興味はないから家にお金をかけたい人、美容にお金をかけたい人、お金はいろんな使い方があっていい。
私みたいにクルマに全く興味のない人はクルマにお金を使う必要はない。
でも、夫を見ていて思うのは、本当にクルマが好きなら、乗りたい憧れのクルマがあるなら、一度チャレンジすると人生が変わる。
ポルシェに乗り始めて夫は変わった。
今の夫は、まさに
No Porsche, No Life
ポルシェがないと生きていけない。
ポルシェに乗ることを心の底から楽しみ、ポルシェに乗るために仕事も頑張る。夫の姿を見ていると、あの時マカンを買って本当によかったなーと思う。
年収はまだまだ低いけどいつかクルマに乗りたい!って思っているなら、いつ来るかわからないその時を延々と待つんじゃなくて、自分が手の届くクルマからポルシェライフを始めていってもいいと思う。