ポルシェを購入するにあたって、「維持費」というのも結構重要なポイントだと思う。
実はブログにもよくお問合せいただく内容の一つだ。
維持費の中でも、特に自動車保険料にいくらかかるのか?という点が気になるという方もいる。
たしかに、それは気になりますよね。
自動車保険の見積もりって、買う前にだいたいいくらなのか把握しにくいというのが難点。
人によってノンフリート等級やら免許証の色も違うし、車種も細かい型式とかがわからないと見積もり計算してもらえない。
先に言っておくと、ポルシェの自動車保険料は高い。
我が家では、ポルシェが正規で取り扱っているポルシェ保険というかなり手厚い内容の保険に入っている。
ポルシェを買うときには、ポルシェ保険以外の自動車保険を選択することも可能だ。
保険会社によって保障の内容や保険料はさまざま。
しかし、どの保険会社でもポルシェの自動車保険料は結構高めになるはず。
この記事では、なぜポルシェは保険料が高いの?という疑問の答えを説明していこう。
Contents
ポルシェの保険料が高い理由3つ
ポルシェの保険料が高くなる主な理由を3つ挙げる。
- 車両保険を付ける人が多い
- 保険金額が高い
- 型式別料率クラスが高い
順番に説明していこう。
① 車両保険を付ける人が多い
自動車保険の中には、大きくわけて4つの保険項目がある。
- 対人賠償保険
相手方の怪我に対する補償。たとえば、事故で相手を怪我させてしまったときの治療費や慰謝料などが該当する。 - 対物賠償保険
相手方の物に対する賠償。事故で相手の車などを壊してしまった時の弁償・修理費用が該当する。 - 人身傷害保険
自分側の怪我に対する補償。保険対象の車に乗っていた運転手、助手席や後部座席の同乗者の怪我の治療費などが該当する。 - 車両保険
自分の車に対する補償。事故時の自分の車の修理費用などが該当する。
自動車保険の中には、相手方の賠償つまり対物賠償と対物賠償だけが対象で、人身傷害保険と車両保険が付いていない商品がある。
極端な例を挙げれば、10万円くらいで買った中古車に乗るんだったら、たしかにわざわざ車両保険は付けなくてよさそうだ。
この場合、補償内容が少ない分、保険料も安くなる。
一方、ポルシェオーナーの場合、車両保険を付けない選択肢はなかなか考えにくい。
ポルシェの場合、事故を起こしたとき、相手方の賠償金額よりもポルシェの修理費用の方が高くなるケースも考えられる。
ポルシェオーナーは車両保険付ける選択をする人が多いのは当然だろう。
車両保険を付ける分、保険料が上がるというのは止むを得ない。
② 保険金額が高い
車両保険として上限いくらまで補償してもらうのか、という点だ。
この金額は新車購入時の価格を設定することもできれば、100万円や200万円といった任意の金額に設定できる商品もある。
ポルシェの場合、クルマの価格自体が高いので、さすがに100万円の保険金額じゃ不安だし、やはりそれなりの金額を保険金額に設定する人が多いだろう。
かける保険金額が高い分、保険料が高くなるということだ。
ちなみにうちのマカンはポルシェ保険に加入し、保険金額は新車購入時の価格約1,000万円だった。(2年目約800万円、3年目約600万円と若干下がっていく設定)
③ 型式別料率クラスが高い
損害保険料算出機構が毎年更新している「型式別料率クラス」というものがある。
実はこれが結構ネックになっているのでは?と思っている。
型式別料率クラスとは?
4種類の自動車保険(対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険=搭乗者傷害保険ともいう、車両保険)に、それぞれ1~17のクラスが設定されている。
(注)普通乗用車に限る。トラック等はまた別。
近年の事故による保険金の払い出し実績から、当該車種のリスクの高さを示している。
クラスが高いほどハイリスク=保険料が高く、クラスが低いほどローリスク=保険料が安く計算されるのだ。
たとえば、車両保険に100万円の保険金を懸けたとして、クラスが1なら保険料が10,000円で済む保険商品が、クラス17の車に乗ると保険料が約43,000円にも跳ね上がる。
受け取れる保険金額が同じなのに、クラスによって保険料がこんなにも変わるということだ。
たとえば、うちのマカンS(2018年モデル)を調べてみる。
対人賠償保険 | 11 |
対物賠償保険 | 11 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 15 |
車両保険が15とかなり高い!
ポルシェの他の車種を調べてみると、だいたい車両保険のクラスが14~16くらいになっているものが多かった印象。最高の17に近く、高い。
事故のときの車両保険の払い出し金額が高くなりがちなんだな。まぁポルシェだし、あたりまえか?と納得。
この型式別料率クラスが高いというのも、ポルシェの自動車保険料が高くなりやすい原因だ。
一方で搭乗者傷害保険は7なので、そこまで高くないのでは?
これって、事故に対して車内の人の怪我の治療費がかからなかった。つまり、車内の安全性が高い!ってことなのでは?と思ったり。
ご自身の車種を調べてみたい方は型式別料率クラス検索からどうぞ!
注意点として、全ての保険商品でこのクラスが使用されているわけではない。各保険会社では独自の計算方法がある場合もある。
ポルシェの保険料を安くするために
商品を比較しよう
うちみたいに手厚い補償を期待するなら、ポルシェ保険がよいかもしれないが、維持費を抑えたいという気持ちが強いのならいくつかの保険商品を比較して選ぶのがよさそうだ。
余計な補償はつけず、自分に合った最小限の補償内容の保険商品が見つかれば、保険料は安く済むかもしれない。
便利な比較サイトがたくさんあるので、検索してみてほしい。
特約を賢く選ぼう
基本の保険料のほかに特約費用が乗っかっている場合もある。
特約の内容によっては付けることで保険料が安くなるものもある。
たとえば、妻が運転しないなら、配偶者も運転できる特約とか付けていても無駄!←うちのこと?(爆)
特約って細かくて調べるの面倒だけど、維持費を抑えたいなら頑張って調べよう。
事故を起こさない
あたりまえのことだけど、
事故を起こさないようにしましょう。
事故を起こしても、最小限の損害に抑えられるような運転をしましょう。
まず、ポルシェで事故を起こすと、「ポルシェが事故!」と大々的に報じられる。
さらに、多くの保険金が払い出されることで、型式別料率クラスが上がり、将来の保険料の値上げにも影響してしまう可能性があるのだ。
逆に、ポルシェオーナーのみんなが事故を起こさなくなれば、型式別料率クラスが徐々に下がっていくはず。
もちろん、自分自身のノンフリート等級も年々あがっていく。
ポルシェ全体の事故が減れば、ポルシェの評判も上がると同時に、いつか保険料が安くなるという一石二鳥の現象が期待できるかもしれない・・・!?